2018年1月8日月曜日

すぽたんの年末年始① 姨捨(Obasute)山に照る月を見て

2017・12・31
姨捨駅にて

大晦日だ。
やっぱり今日のお昼ごはんはお蕎麦だ!
信州のお蕎麦、どこで食べても美味しいんだけど、今日のお店は建物もすてきだったよ。
戸倉駅(ここはしなの鉄道の駅)のそばの「萱(Kaya)」。
造り酒屋さんがやっているらしい。
お店の表側


裏側 中庭から写すが建物が大きくて入りきらない

「今年最後のお客さまです」になったぼくたち。
くるみ蕎麦(くるみのおつゆにつける)とか辛味蕎麦(辛味ダイコンのしぼり汁に味噌を溶かす)とか鴨つゆとか、食べ方いろいろ。おばたんは、辛み蕎麦に挑戦。
この時期になると辛味ダイコンも甘みが加わり、ただ辛いだけではなく、とても美味しかったそうだ。ずず~っ、ずずず~っ・・・
「しまった!食べるのに夢中で写真がない!」

その後、川を渡って上山田温泉の銭湯であったまった。
戸倉と上山田は川を挟んで隣接した温泉だよ。
このあたりの温泉はしょっぱいな。
今はこんな山の中だけど、遠い昔は海だったんだな、きっと。
こいつがこんどの旅で出会った旅魚のキブナだ

帰り道キブナが「姨捨山に行こうよ」と言い出した。
左右に分かれた道を左に上って行けば姨捨山だ。
「わがこころ なぐさめかねつ 更級や おばすてやまに 照る月を見て」
ここは歌枕、名所旧跡の中でもちょっと変わったところだよね。
「邪魔になったお婆さんを捨てちゃう山」として日本昔話にも、大和物語にも、お能にも出てくるんだもん。
うむ。だんだんとおばばに近づくおばたんとしても、見過ごすことのできない場所だわな。
ということで雪の中お出かけ。
左側に街、真ん中に山並み右に駅のホーム

実は長野では、姨捨山は月の名所としての方が有名。
山の斜面に棚田が並んでいて水を張る頃にはそこに月が写り込んで「田毎の月(tagotonotuki)」と呼ばれる素敵な光景が見られるらしい。
「ふむふむ。夏だったら捨てられても町まで降りて来られるわ。」とはおばたんの言である。
そして、そして今回感動したのは「姨捨駅」!



ホームは、しんと静まり返ってる。駅の待合室には一人お客さんがいた。


キブナが言うには、このあたりは日本三大車窓と言われるんだそうな。
長野市の篠ノ井駅から塩尻駅を走る、篠ノ井線の駅だよ。善光寺平の盆地から急勾配を上って標高が551.2mという高いところを走るので、この駅で普通列車はスイッチバックをする。
たまたま、駅の直前の踏切で列車を見かけた。実際に走っている列車を見ると「こんな高いところを走っているんだ!」と改めてびっくりする。(ちょっとうるっともする)これが昔の蒸気機関車とかだったら大感動だろう・・・
踏切でしばし止まる列車。景色を見せてるんだよ、とキブナは言う
その列車はずいぶん長く停車して折り返して駅を出て行ったよ。

千曲市民、長野市民は姨捨駅の少し下にある「長楽寺(Chourakuzi)」で観月会をするそうだ。雪に埋もれて誰もいない。雪の石段を下りていくと「ご自由にお参りください」と書いた札が下がっていた。
この楼から月を眺めるのかな?


折しもスーパームーンになる予定の月(1月2日が満月らしい)がのぼってきたよ。
画面真ん中山の上、わかるかな?





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