2017年12月24日日曜日

すぽたんの新幹線途中下車の旅 嵯峨・嵐山で人ごみ避ける

12月3日岡山から午後の新幹線に乗って京都に向かう。
駅に着いたらもうとっぷりと日が暮れてしまった。
方向がわからない!・・・くせに「きっとこっちだよ」とあやしい野生のカンに頼って歩き出すが・・・間違って化野の念仏寺なんかに迷い込んだらめっちゃ怖いやんか。いくら山村美紗サスペンスが好きでも片平なぎさでもない、ただのおばたんが古いお墓の真ん中に立ってしまったら・・・「キャ~ムリムリ!」
出会った地元の人に道を確かめて渡月橋方向に向かう。
おりしも今宵はスーパームーン!
渡月橋から見る超満月なんて、なんて素敵なんでしょう!
川面に映るスーパームーン

おはよう!朝です

翌日は、どうするか・・・
奈良に行くつもりだったんだけど宅急便屋さんから電話がかかって、夕方までに帰宅せねばならなくなった。
「すぽたん、嵯峨嵐山で人が少なそうなところへ行こう。」
「そんなところがあるのか???」
朝9時、もう人出いっぱいのメインストリートをどんどん行く。
JRに曲がる道を越えて、まっすぐどんどん行くと普通の町並みになって、
がくんと人が減ったよ。
「どこ行くの?おばたん」
「私のカンでは清凉寺あたりは人がいない気がする」
ほんとかなあ・・・
小学校の先に立派な門が見えてきた。
清凉寺の門
「ほらね!」
得意そうなおばたん。
確かに人が少ない。
五台山清凉寺
ここの御本尊釈迦如来は国宝で屈指の霊像。10月末まで上野の美術館にご出張あそばされていたそうだ。
しめた!と思ったんだけど霊宝館が閉館していたので、結局拝見できなかった。
985年に中国で作られたという像の中には、絹で作った五臓六腑と鏡が入れられていて額には銀の仏様が、目には黒水晶、耳には水晶が嵌められていて「生身の釈迦如来さま」としてあがめられているそうだよ。
霊宝館には入れなかったけど、本堂の中にも展示品がいっぱいあった。あまり人がいないのでゆっくり観られてよかった。
五臓六腑は内臓のぬいぐるみって感じだった。
地面には紅葉の落ち葉、でももう小さい梅のつぼみが・・・



本堂の横の阿弥陀堂。ここはもと河原の左大臣、源融(みなもとのとおる)の屋敷があったんだって。これは光源氏のモデルの一人とも言われている人だ。そのほか境内には秀頼さんの首塚もあったよ。

お隣に宝筐院という小さなお寺がある。

名前は聞いたことがあったけど入るのは初めて。
いかにもバイトっぽいお姉さんが二人で自販機で入場券を売っている。
その状況に「なんなんだろう、これって・・・?」と全く全然期待できなくなりつつ入る。
「わ!」

なんなんだろう!
この明るい紅葉は!
秘密の花園に初めて入った人みたいに感動した。

実はここの紅葉は有名で11月の中ごろは観光客で大騒ぎだったそうだ。
今は12月。もう、紅葉は乾いて地面でカサカサ鳴っている。
この明るい光はドウダンツツジのものだった。
今日もそこそこ人はいたが団体さんはいなくて、みんなのんびりと紅葉を楽しんでいたよ。

解題には足利義詮と楠木正行の首塚が・・・また首塚!

ぼくは落ち葉を踏んでお散歩 おばたんにはできないね

ここを出たおばたんは、清凉寺の前にあった「螺鈿細工」のお店に入った。小さな店の奥の作業所から職人さんが出てきていろいろ説明してくれた。
螺鈿というのは、アワビガイやヤコウガイの内側の光る部分(真珠層)を切り取って漆の器物に埋め込んでいくという伝統工芸。先週芸大美術館で皇室に納められた螺鈿細工の衝立や棚を見たばかりだったので興味津々で入ってしまったおばたん。
鈴虫の小物入れに目がハート♡
脚の一本、長い触角の一本が美しい弧を描いて伸びる。
「きれ~い!」
「ちょっと曇った日にへやの中で好斜めにしてやると、ほら!」
虹のような色が変わる。
アワビの方が光がきつくて、ヤコウガイの方が光が柔らかいのだそう。
鈴虫お気に入りのおばたんに お店の人が飾り棚から出してきて見せてくれる。
「こういうものは出会いですから、どうです?」
「いや~、すっごくきれいですけど。
出会ってもお金がないと連れて帰れません~」
だってこの丸い小箱、50万なんですもの。

けっきょくおばたんは、16000円の小さいアワビの螺鈿のペンダントをご購入。
「それでも、大散財だと思うわ~」
「そうだねぇ、おばたん」
「このペンダントで鈴虫のことを思い出すのよ。ああ、私って光源氏みたい?」
おばたんのどこが源氏の君なのか・・・ボクにはよくわからないけど、
今日の旅は大成功

ゆく秋の 翳にしずもる 鮑貝 ・・・プレバトには出せない



































2017年12月18日月曜日

岡山で途中下車 倉敷・大原美術館へ行く

12月3日
おばたんとすぽたんは、やっと帰途につきました。
しか~し、まだ真っ直ぐは帰らない。
「今日は京都でお泊りして明日帰るのよ。」
「じゃあとにかく新幹線に乗ろうよ。」
しか~し、まだまっつぐ京都にも行かない。
「新幹線は、まだ。ちょっと、倉敷行こうよ。
今までいつも月曜で行けなかった、大原美術館へ今日こそ行くのだ」
正面玄関の柱!


大原美術館は大原孫次郎という個人が作った美術館なんだ。
この人は、倉敷紡績とかいくつかの企業を経営する大実業家で、社会事業や文化のいろんな分野に関心がありそこに財産をつぎ込んだらしい。

大原美術館、立派。
学生時代に1度来て以来だなあ・・・
エルグレコの「受胎告知」の絵が有名なので記憶の中では、古い時代の重々しい絵を持っている美術館のような気がしていた。
でも、むしろ「受胎告知」が特別なので近、現代の絵の収集に力を入れているところだったのね。
大原さんが才能を見い出し事業を委託した画家児島虎次郎がヨーロッパで買い集めてきたのは当時のもっとも、とんがった作品たちだったのでした。
本館以外に分館、工芸館、東洋館、そして収集に深く携わった画家の児島虎次郎記念館・・・と1300円の入館料でものすごくいっぱいのアートに触れられる!
時間の関係で全部は回れなかったよ~
中庭にならぶ工芸館や東洋館の建物
建物もすごく立派な蔵造りで落ち着くよ。

工芸館の建物 濱田庄司とかバーナードリーチとかの陶芸がいっぱい。ほとんど人がいない。すごい太い梁とか床や階段も趣深いよ
倉敷の街並みもきれいだし、お店や飲食店も観光客に優しい。
日曜で人が多いとはいえ、まだ京都や首都圏のように殺気立ってはいないのでおススメ。
美術館のすぐわきにある「エルグレコ」という珈琲屋さん。昔、「高いけど美味しい!」と思った記憶があってはいってみた。
今回も同じ感想だったよ。

2017年12月14日木曜日

吉野川ってこんなにきれい!

さて、今回も新幹線途中下車の旅の行く先はおばたんの実家。
おばーたんの介護保険申請のお手伝いなどをしながらのんびりと過ごすおばたんとボク。
あんまりお天気がいいのでおじーたんのお墓詣りから足を延ばしてお散歩にでかけたよ。
お墓は山のとっかかりみたいなところにあって、正直一人で行くのは怖い。
今日もイノシシの仕業と思われる土盛があった!
猿もいるし、夏場はヘビとかスズメバチもいる。
「あ、まっきっき!」


今宮神社の銀杏。こんなに狭かった?こんなに古びていた?
ちょっと寂しくなるおばたんである。

「吉野川行っちゃお!」

川へ行ってはいけません、川で泳いではいけません・・・ずっと言われていたので大人になっても川に行くのはちょっとドキドキする。
四国三郎と言われる吉野川は、急流で結構危ない。
「でも、きれい~!!!」
これが首都圏にあったらみんな週末遊びに来ちゃうよね。
こ~んなに、人がいなくて店もなくなって寂れないで済むんだろうに・・・
上が上流。右側が讃岐山脈左が四国山地

讃岐山脈は広葉樹が多いので嵐山みたいにカラフルになる

この赤い橋は亡父が子供の頃に「東洋一のつり橋」として華々しく架かった橋らしい。
幅が狭くて、車はすれ違えない。
先に来た1台が渡りきるまで反対側で待っていないといけないのだ。
でも姿がきれいだからか、お金がないからか?幸い今も活躍している。
あ、人があまり住んでないからなんとかなってるってことかもしれないね。

「でも、きれい~」
おばたん、今日は郷土愛でいっぱいだね。
なかなかいい写真が撮れた・・・気がする!

四国山地側は険しくて常緑樹が多い。小さな町はすぐ山蔭に入ってしまう


美濃田の淵 





2017年12月9日土曜日

すぽたんの新幹線途中下車の旅 湯煙の城崎温泉

夕暮れの城崎温泉に降り立ったおばたんとすぽたんはまっすぐ宿に向かった。
おばたんの友達が予約しておいてくれた温泉で かにづくし晩御飯を食べる。
「やはり蟹!」

蟹は「松葉ガニ」。
蟹のお刺身、蟹の天ぷら、蟹の茶わん蒸し、蟹の陶板焼き、茹で蟹・・・
調理法は、あの「松茸三昧フルコース」を思い起こさせる。
あの時は基本セットしか食べられなかったけど今回はフルコースだい!
多分、今夜の宿泊料のほとんどがご飯代だと思われる。
「あ~おなかいっぱい!ご馳走さま!」
それにしても・・・
蟹の食べ後って、悲惨だね。
罪業深く生まれ変わって降格されても、ボクは蟹には生まれ変わりたくない。
手足を引きちぎられ、中身を出され、殻をガシガシ噛まれボールの中に残骸が積み上げれれるんだよ。似たような目に遭わされても、まだエビの方がましかもしれない・・・
いや、変わらないかしら?

「外湯めぐり」に行こう
ぼくたちは、3湯いったよ。
柳湯 狭いけど天井がすごく高くて風情ある建物だ

一の湯 露天風呂のすぐ裏は滝!

こうの湯はリニューアルされていた コウノトリが教えてくれた温泉らしい 

城崎温泉の旅館は、内湯を小さく作ってあるそうだ。
その分「外湯」が立派で、たくさんある。
多分6湯くらいはあると思う…
宿泊者は一日がかりで「外湯めぐり」をする。
泊まったところは「曼荼羅湯」の隣だったのだが、残念ながらついこの間の台風で裏山が崩れたとかで改修中だった。
外に出るとブルル・・・結構寒い。
月が冴えわたっている

夜の写真はすべておばたんの友人タメちゃん撮影

カランコロンと下駄をひっかけて外湯めぐりに出かけた。
お風呂場でおばさんたちが自慢げに話している。
「これで全部回ったな!もう思い残すことはないわ、わっははは!」
う~んツワモノ!
ぼく達は途中に「フルーツ牛乳休憩」をはさんで三湯回ったよ。

朝です!
快晴の城崎温泉 

橋の上にて

流れに沿って建つ

翌朝町を散策した。
城崎温泉は、川に沿って開けている。
両岸をつなぐためにたくさんの橋が架かっていてそれがここのいい風情を醸し出していると思う。湯煙に柳・・・まさに温泉って感じだ。
おばたんは、実家へのおみやげにカニを買おうとしていたが、結局止めたようだ。
おばたんがケチだということの他に、昨日食べ過ぎてもう食べたくないという理由もあったようだ。蟹というものは、早々毎日食べられるものではないのだ。
わお!六万円の蟹!ガラスケースに入っているよ

脚が取れている蟹がお買い得よ!
ボクとおばたんは、旅館が奉納した下駄が並ぶ駅前から列車に乗って姫路に向かったよ。

駅前の足湯


2017年12月6日水曜日

すぽたんの新幹線途中下車の旅 すぽたん、ついに天橋立を踏む

大江山 いくののみちの遠ければ
 まだふみも見ず 天橋立

歌人として名高い和泉式部が丹後の国へ行った後、娘の小式部ちゃんが歌会に出ることになった。
「きっと歌が詠めへんで困っとるやろ。いっちょ からこうてやろ」
と思った貴族のおっちゃんに
「どないだす?丹後へ行ったお母ちゃんから歌を書いた手紙来はりましたかいな」
と聞かれて、即座に返したのがこの歌だった。
「大江山に行く生野の道ははるかに遠いので、まだ踏んでみたこともありませんし、母からのお文も見たことはありません」
おっちゃんは、ぐうの音も出ず、ましてや返歌もできず「あわわ、あわわ」と逃げたそうな。
・・・・・・・・・・・・・・・・
おばたんが子供の時からなんだか魅かれてた歌で、一度は行ってみたい行ってみたいと思っていたそうだ。
今回おばたんは友達と城崎温泉で会うことになり「この機会に!」と予定を組んだらしい。
霜月二十日余り六日、武蔵の国を出でぬ

鉄路で日本海側に行くのはなかなかに大変だ。
おばたんは、数日かけて路線を調べて切符を整えた。
池袋から大阪経由、福知山駅で途中下車し天橋立を往復し、城崎温泉駅に行き、姫路に出て岡山から瀬戸大橋を渡って土讃線経由で阿波池田に降り立つという2泊3日を共にする長大な?切符だ。
大阪駅のホーム
これに乗って福知山で京都丹後鉄道に乗り換える
















丹後鉄道のきっぷは今では珍しい硬い小さい切符
快晴の大阪駅を出たのに、あの「大江山」の辺りで雨が降り始めた。
大江山の鬼の仕業かもしれない。
ほんとに太平洋側と日本海側では天気がころっと変わるんだ。
鉛色の空にちょっと哀しくなったが、天橋立駅につくと雨が上がった。
「これで歩けるぞ!」


天橋立駅

可愛い電車が止まっていた

案内所では「橋立部分は2,6キロ。歩くのには1時間はかかるから、船で渡る方がいいですよ」と言われたのだけど、「踏みも見る」ことがおばたんの大事な目的なのでここはゆずれない。
松並木の途中で波の音を聞くすぽたん 
それにおばたん、歩くのは速いのだよ。あちこち寄り道しても30分くらいで対岸に着いたよ。
舞鶴に住んでいるおばたんの友人は年に何回か天橋立の清掃ボランティアに来ているそうだ。
たくさんの手が加わってか、松も元気でゴミもなく浜辺もきれい。
細長い砂洲の左は波の静かな阿蘇海で右の宮津湾側からはザブンザブンと絶えず波の音がする。
宮津湾側

天橋立駅側では「文殊堂」という古いお寺を訪ねたよ。
山門に大きな提灯

すごく立派な門だね
多宝塔は重文です

室町時代の石仏らしいです 摩耗していますが優しくてあったかいよ

力石 触るとやる気が出る?

橋立の向こう側では「籠(この)神社」「笠松公園」に行ったよ。
籠神社は「元伊勢」と呼ばれているよ 伊勢神社にお祭りされている神様が伊勢へ行く前にここでお祀りされていたからなんだって
















狛犬さんがめちゃめちゃすてき!がっちりして脚もふと~い!
縁起



亀に乗った神様
 笠松公園はあの「股のぞき」で有名な公園。
ここへきて初めてイメージ通りの「天橋立」全体像が見えるのだ。
「股のぞき」おばたんとボクもやってみた。
ころりん!すぽたん、股のぞき中にコケる

股のぞきすると天地が逆になり、天にかかる橋のように見えるんだって

「それっ!」逆にしてみました どうでしょう?
紅葉が真っ赤

笠松公園は高台なのでリフトで上下

帰りは舟に乗りました


滞在時間3時間たらずなので行けなかったところがかなりあるのは、いつものことだけど残念。こうしてボクとおばたんの宿題はたまって行くんだ。
ともあれ急がなくっちゃ!
結局昼抜きで友達と「コウノトリ13号」で合流。
城崎温泉駅に降り立ったのは夕暮れ迫る時刻だったよ
灯りのともり始めた城崎温泉駅前

旅はつづく・・・



すぽたんの年末年始② 刈萱山(Karukayasan)とものすごい古墳!

雪に埋まるすぽたん すぽたんとおばたんの2017年は善光寺参道上で終わり、18年も参道上で始まった。2年参りに出かけるのは久しぶり!「明治神宮よりは混んでない・・・」と聞いていたが、境内が広い分、近所の北野神社より空いているようだったよ。 紅白放送後ばば...