2014年12月10日水曜日

すぽたんの秋旅4 3人で紅葉狩り

青空に映える~
大学の下宿で共に暮らした友達二人と、おばたん。
ずっと楽しみにしていた紅葉狩りにぼくももちろんついていく。
2年ぶりの再会に飛び跳ねるおばたんたち!お病気を乗り越えたMおばたんの笑顔もまぶしいぞ♡
京都府民のKおばたんのセッティングに従って
まずは、今が盛りの常寂光寺の紅葉。
紅葉に遅速があって華やか




























階段を占拠して写真を撮りまくっている外国の人たちでなかなか上へあがれない。
でも、上を見て! ほら、紅葉はほんにうつくしいぞよ♡
嵯峨野のメインストリートはまるで渋谷の交差点みたいにごった返していた。
そこを泳ぐようにして次の目的地へ。
「ホテルの別館のレストランにお弁当を予約してあるからね♡」という最強の餌に魅かれて電車を乗り継ぎ、てくてく歩く。
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「さあ、どんなのがくるかな?」
1日限定10人のお弁当!
京の秋って感じ!
「ありゃ~、写真ではお寿司がてまりずしでもっと可愛かったのにごめんな。あかんや~ん」と
すまながるKおばたんだが
綺麗な清水焼の小さい器にちょっことずつ盛られたお惣菜、引出しを引くと出てくるちんまりきれいなお寿司。
「十二分にかわいいですよ~
広い十字の道
朱い鳥居、朱い橋・・・
赤や黄色の街路樹京都の秋に目もお腹もいっぱい。





















次のミッションは「円山公園でお茶しよ♡」である。
おばたんたちは軽く迷子・になりつつも素敵な所に出た。


一本橋・行者橋ともいわれる

「きゃ~、ここって、ここってあの石橋?」
「京都地検の女がよくわたってる橋では?」
「ああ、そうそう。着物来てかんかんかんって走ってくるとこやん?」
わ~~い!
すぽたんは、知っている。
うちのおばたん、サスペンス好きだけど、中でも名取裕子さんが出ているシリーズが特にお気に入り。京都地検の女とか法医学教室の事件ファイルとか・・・
おばたんったら女優気取りで石橋の真ん中にすわりこんで「事件について思いを巡らすポーズ」をとり始めた。おばたんにとってこの橋の特定は最大の収穫かもしれない。



八坂神社は通年縁日のように屋台が出ている。
ここをさらっと通り抜け円山公園へ。
ここにある「長樂館」という建物の中ですてきなお茶タイムをしようというのだな、おばたんたちは。
伊藤博文が接待に使っていたとか言う古くて優雅な内装の建物。
お泊りもできるらしい。
ぼくも一度泊まってみたいものだ。
おばたんたち、おいしいケーキとお茶を手に学生時代の友人の消息などを話す。
「K子さんって、覚えてる?」
「うん、あんまり会うたことはないけど、Kちゃんの仲良しの綺麗なお嬢さんの人でしょ・・・」
などなど・・・と。
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「よっしゃ、次は京博や!がんばるで」
「へぇい!」
タクシーに乗り込んだら、運転手さんが変だった。
「おねえちゃんら、ちょっと手ぇあげてくれる?!」(おねえちゃんって誰?ってキョロキョロするボク)
いきなり言われて手を挙げたのは京都府民のKおばちゃん。
「なに?武器チェック?」
おばたんとMおばちゃんは目を白黒させているばかり・・・大阪府民はノリがいいというが、京都府民も負けてないなぁ・・・と僕は感心した。
お笑い劇場と化したタクシーは、にぎやかに京博の正門に着いたよ。
京博とは京都国立博物館。
当時「鳥獣戯画展」も残すところあと数日・・・というクライマックスを迎えていた。
九州で一緒になった友人からも、5時間待ち・・・という話も聞いていた
ので、あるていど覚悟はしていたものの・・・・
はやくあのあたりまで行きたい

まだまだやで~

「わあ~~~~」
長い列の最後尾に付く。入館までに2時間待ちだ。
都美(東京都美術館)のフェルメール以来の待ち時間だけど、ディズニー好きの友人はしょっちゅうこのくらいの待ち時間はものともせず、イベントへの参加権を勝ち取るために並んでいるではないか。よし、」がんばるぞ!
テントには巻物の拡大プリントが飾ってあってそれなりに楽しめる。
そのときKおばちゃんに着信が。
「え~っ!K子さんが今ここにいてんのやて?!」
さっきお茶の時、噂をしたばかりのK子さんである。
K子さんは兵庫県在住。申し合わせは一切なくホントの偶然!
ぼくは、Kおばちゃんには超能力があるのかしらと思った。
おばちゃんたちは、長い列のあっちとこっちで手をふりあっていた。

そうこうしているうちにやっと、僕たちが呼びこまれる番がきたよ。
後列はまだまだ長い・・・・・・
選ばれし民の晴れがましさを感じつつ館内へ・・・
みんな帰りの交通機関の指定時間が迫っていたので、いろんなものはすっとばしてとにかく絵巻のところへ走る。が・・・

「えっ・・・」
呆然と立ちすくむおばたんたち。
絵巻の前にはまたまた、十重二十重の縄張りがしてあったのである。
すぐそこにあるのにみえないもどかしさ。
迫りくる時間。じりじりしながら待つ。
そして、
やっとあの兎さんと蛙さんが目のまえに・・・・と
思ったら係員に「はい、止まらない~前の人に続いてってくださ~い」と追い立てられるのであった。
10秒も見てないよ!プンプン
乙、丙、丁の巻は自由観覧だったが、もうタイムアウトだ。
おばたんたちは、京都駅へ走った。

「じゃあね、またね!」
「きをつけてね!」
「こんどは桜の季節にね!」
「また、コース、考えとくね!」
あわただしくそれぞれのバスや列車に乗り込んだのだった。
情緒連綿のお別れではなかったところが、またすぐに会えそうでよかったよね。
おばたんは、バックの中のぼくに言った。

おばたんは嵐山にもう一泊。
嵯峨野駅からの道は6時前なのにもう真っ暗で、あんなにいた観光客もほとんどいない。
お化けが出そうだった。
だってここは、その昔は風葬の地。
賑わいはほんの表面で、やっぱりほんとはもののけが渦巻く世界なのかも・・・
ゾクゾクっと怖くなって嵯峨野駅から嵐山駅までダッシュするおばたんの耳に
川の流れの音がひときわ高く響いた。

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猫額園の収穫

秋に蒔いた小松菜とさやえんどうとグリンピース、みんなそれぞれ頑張ってくれました。小松菜とグリンピースは撤去し、種を採りました。また来年も育ててみよう! さやえんどうは、まだ続々となっております^_^