2013年1月28日月曜日

はじめての雅楽演奏会

昨日、個展前で忙しいシロクマ君と一緒に、「新春の雅楽」演奏会に行ってきました。


神社でそれっぽいものを一瞬聴く・・・ということは、あったけど本格的に聴くのは、はじめての体験。ドキドキ、ワクワク・・・
行きなれた演奏会とは勝手が違い、どこで拍手するのか?そもそも拍手なんかしていいのか?
周りを見ながらすわっておりました。
平調という音に調子を合わし、まず、音取りというチューニングを兼ねた??短い曲を演奏。
平安時代の文学とか読んでると。季節に依って調が決まってたみたいですね。
それを実際に耳にするのは、感動。
平調の主音は、ミにあたるそうです。
 
今回、平調で演奏した「越天楽」、7月には、「黄鐘調」(夏の調子らしい)で演奏するらしいのですが、調が変わると曲が結構変わってきこえるらしいです。
絶対音感があればともかく、西洋音楽は、どの調でかいてあっても、曲が変わった!とは思わないよね。

こんな感じの4人の鶯さんたちの舞でした
後半は、「春鶯囀」

これは、
「(光源氏が、)立って、ゆるやかに袖を翻すあたりをひとさし、
ほんのちょこっと舞われるが、そのお姿は他に比べようもなくお美しい・・・」
  (すぽたんのいいかげんな訳)と
源氏物語にも書かれているので楽しみでした。

源氏は、ちょろっと舞っただけだけど、実は、1時間にわたる大曲。
ものすごいゆっくりな優美な太極拳といった動きの舞で、踊り手はすごい筋力と集中力があるんだな~と思いました。同席していたシロクマ君によると「足がプルプルしていた」そうです。毎日鍛錬してるんだろうなあ。

楽器についても、いろいろ素人ならではの発見が。

NHK大河の「平清盛」で、深田恭子が琵琶を弾くシーン、いつも「べんべんべんべん」とアルペジオだけだったので、深田恭子ができないからこうなのね、と思っていましたが、雅楽の琵琶や琴は、大体、そういう働きだったのだと認識しました。
音程のある打楽器的な・・・ティンパニみたいな立ち位置?なのかなあ?

琵琶の名手について、その撥音(ばちおと)が素晴らしい・・・というような記述も読んだことがあったけど、それも実際に音をきいて納得したよ~~♡
弦楽器は、どちらかというと補助っぽくて、笛たちが旋律に大活躍。笙とか、篳篥というダブルリードの音が主っぽいのも、日頃聞きなれた音楽とはちがうな~と思いました。

篳篥は、小さい笛なのにりゅうりゅうと鳴り渡り、名手が吹いているのを遠くで聴いて泥棒が悪心を捨てて、盗んだものを返しに来た・・・という話を思い出しました。

というわけで、いとをかしく、あはれなることありがたき演奏会でおじゃりました。

0 件のコメント:

コメントを投稿

猫額園の収穫

秋に蒔いた小松菜とさやえんどうとグリンピース、みんなそれぞれ頑張ってくれました。小松菜とグリンピースは撤去し、種を採りました。また来年も育ててみよう! さやえんどうは、まだ続々となっております^_^