2018年1月10日水曜日

すぽたんの年末年始② 刈萱山(Karukayasan)とものすごい古墳!

雪に埋まるすぽたん
すぽたんとおばたんの2017年は善光寺参道上で終わり、18年も参道上で始まった。2年参りに出かけるのは久しぶり!「明治神宮よりは混んでない・・・」と聞いていたが、境内が広い分、近所の北野神社より空いているようだったよ。

紅白放送後ばばっと混み、午前2時頃にはもう行列ではなくなっていた。そのかわり2日も3日もずっと賑わっていた(毎日行ったのか?すぽたん)

長野駅からバスに乗るとすぐに「刈萱山前です」とアナウンスがある。赤い提灯がさがった門があって小さいけど派手っとした感じのお寺だ。前から気になっていたここに入ってみたよ。

「絵解きの寺」って何?
「予約したすぽたんで~す!」「いらっしゃい。寒いでしょう、さあ、どうぞ」
小雪の舞う寒い元旦、本堂の隅っこでぼくたちの周りにはストーブが3つ。
おばたんのようなおばたんが、先っぽに羽の付いた長い棒で掛け軸を差しながらの名調子。語るはこの寺の由来となった刈萱道心(Karukayadousinn)とその息子石童丸(Isidoumaru)の物語。
さくっとまとめてみよう。「九州の守護職だった刈萱が出家し高野山へ。石童丸と母は父を探す旅に出たが女人禁制の高野山に阻まれ母は刈萱に会えず客死。故郷に戻り姉も死んだことを知った石童丸は、自分も出家し高野山へ。刈萱は驚くが父とは名乗れず独り信濃へ旅立ち西光寺を開いた。後に石童丸もここに来た」のでございます。まとめると身もふたもないけど、絵解きを聞くと違ったものだよ。

「絵解き」は、琵琶法師や講談と並ぶ口誦文芸の一つとして盛んで、各地のお寺で語られ、人々の涙と、道心を誘ってたけど、近年はすっかり忘れられていた。
先代の住職夫人が復活させて、その後を継いで語っているんだって。ちょっと紙芝居みたいで、聞き入ってしまったよ。このほかにも「六道地獄絵」「十王めぐり(冥途への旅立ち)」という興味津々の絵解きもあるんだけど、今回は時間が無くて聞けなかった。また、行かなくっちゃ!

新年も3日となった。
今日も雪の中でかけるすぽたんとおばたん。
おじたんの案内で「大室古墳群(Oomuro kohunngun)」に。
この点々がみんな古墳なんだよ!ボクが今回行けたのは現在地のみ。
一面の雪。キュッキュッと鳴る。
誰もいないけど、足跡がある。犬の足跡。もっと小さい何かの足跡。
古墳の入口


円い積石塚
冬季閉鎖なのでぼくたちが入ったのはほんの入り口のところだけだけど、この古墳群、山上に向かって2.5㎢に500基ものお墓があるんだって。多くは渡来人のお墓らしいよ。ああ、行けなくて残念!春になったら絶対来るぞ!
凍った体はすぐ近くの「大室温泉まきばの湯」で融かせるよ。
ストーブのある休憩所で近所のおばちゃんが作っています的なおいしいご飯も食べられるし、りんごや長いもも無造作に売っている、ゆるっとしたいい温泉だよ。
露天風呂からは真っ白な雪の農地が見晴らせます。
みんなも機会があったら行ってみてね。
おしまい!


2018年1月8日月曜日

すぽたんの年末年始① 姨捨(Obasute)山に照る月を見て

2017・12・31
姨捨駅にて

大晦日だ。
やっぱり今日のお昼ごはんはお蕎麦だ!
信州のお蕎麦、どこで食べても美味しいんだけど、今日のお店は建物もすてきだったよ。
戸倉駅(ここはしなの鉄道の駅)のそばの「萱(Kaya)」。
造り酒屋さんがやっているらしい。
お店の表側


裏側 中庭から写すが建物が大きくて入りきらない

「今年最後のお客さまです」になったぼくたち。
くるみ蕎麦(くるみのおつゆにつける)とか辛味蕎麦(辛味ダイコンのしぼり汁に味噌を溶かす)とか鴨つゆとか、食べ方いろいろ。おばたんは、辛み蕎麦に挑戦。
この時期になると辛味ダイコンも甘みが加わり、ただ辛いだけではなく、とても美味しかったそうだ。ずず~っ、ずずず~っ・・・
「しまった!食べるのに夢中で写真がない!」

その後、川を渡って上山田温泉の銭湯であったまった。
戸倉と上山田は川を挟んで隣接した温泉だよ。
このあたりの温泉はしょっぱいな。
今はこんな山の中だけど、遠い昔は海だったんだな、きっと。
こいつがこんどの旅で出会った旅魚のキブナだ

帰り道キブナが「姨捨山に行こうよ」と言い出した。
左右に分かれた道を左に上って行けば姨捨山だ。
「わがこころ なぐさめかねつ 更級や おばすてやまに 照る月を見て」
ここは歌枕、名所旧跡の中でもちょっと変わったところだよね。
「邪魔になったお婆さんを捨てちゃう山」として日本昔話にも、大和物語にも、お能にも出てくるんだもん。
うむ。だんだんとおばばに近づくおばたんとしても、見過ごすことのできない場所だわな。
ということで雪の中お出かけ。
左側に街、真ん中に山並み右に駅のホーム

実は長野では、姨捨山は月の名所としての方が有名。
山の斜面に棚田が並んでいて水を張る頃にはそこに月が写り込んで「田毎の月(tagotonotuki)」と呼ばれる素敵な光景が見られるらしい。
「ふむふむ。夏だったら捨てられても町まで降りて来られるわ。」とはおばたんの言である。
そして、そして今回感動したのは「姨捨駅」!



ホームは、しんと静まり返ってる。駅の待合室には一人お客さんがいた。


キブナが言うには、このあたりは日本三大車窓と言われるんだそうな。
長野市の篠ノ井駅から塩尻駅を走る、篠ノ井線の駅だよ。善光寺平の盆地から急勾配を上って標高が551.2mという高いところを走るので、この駅で普通列車はスイッチバックをする。
たまたま、駅の直前の踏切で列車を見かけた。実際に走っている列車を見ると「こんな高いところを走っているんだ!」と改めてびっくりする。(ちょっとうるっともする)これが昔の蒸気機関車とかだったら大感動だろう・・・
踏切でしばし止まる列車。景色を見せてるんだよ、とキブナは言う
その列車はずいぶん長く停車して折り返して駅を出て行ったよ。

千曲市民、長野市民は姨捨駅の少し下にある「長楽寺(Chourakuzi)」で観月会をするそうだ。雪に埋もれて誰もいない。雪の石段を下りていくと「ご自由にお参りください」と書いた札が下がっていた。
この楼から月を眺めるのかな?


折しもスーパームーンになる予定の月(1月2日が満月らしい)がのぼってきたよ。
画面真ん中山の上、わかるかな?





2017年12月24日日曜日

すぽたんの新幹線途中下車の旅 嵯峨・嵐山で人ごみ避ける

12月3日岡山から午後の新幹線に乗って京都に向かう。
駅に着いたらもうとっぷりと日が暮れてしまった。
方向がわからない!・・・くせに「きっとこっちだよ」とあやしい野生のカンに頼って歩き出すが・・・間違って化野の念仏寺なんかに迷い込んだらめっちゃ怖いやんか。いくら山村美紗サスペンスが好きでも片平なぎさでもない、ただのおばたんが古いお墓の真ん中に立ってしまったら・・・「キャ~ムリムリ!」
出会った地元の人に道を確かめて渡月橋方向に向かう。
おりしも今宵はスーパームーン!
渡月橋から見る超満月なんて、なんて素敵なんでしょう!
川面に映るスーパームーン

おはよう!朝です

翌日は、どうするか・・・
奈良に行くつもりだったんだけど宅急便屋さんから電話がかかって、夕方までに帰宅せねばならなくなった。
「すぽたん、嵯峨嵐山で人が少なそうなところへ行こう。」
「そんなところがあるのか???」
朝9時、もう人出いっぱいのメインストリートをどんどん行く。
JRに曲がる道を越えて、まっすぐどんどん行くと普通の町並みになって、
がくんと人が減ったよ。
「どこ行くの?おばたん」
「私のカンでは清凉寺あたりは人がいない気がする」
ほんとかなあ・・・
小学校の先に立派な門が見えてきた。
清凉寺の門
「ほらね!」
得意そうなおばたん。
確かに人が少ない。
五台山清凉寺
ここの御本尊釈迦如来は国宝で屈指の霊像。10月末まで上野の美術館にご出張あそばされていたそうだ。
しめた!と思ったんだけど霊宝館が閉館していたので、結局拝見できなかった。
985年に中国で作られたという像の中には、絹で作った五臓六腑と鏡が入れられていて額には銀の仏様が、目には黒水晶、耳には水晶が嵌められていて「生身の釈迦如来さま」としてあがめられているそうだよ。
霊宝館には入れなかったけど、本堂の中にも展示品がいっぱいあった。あまり人がいないのでゆっくり観られてよかった。
五臓六腑は内臓のぬいぐるみって感じだった。
地面には紅葉の落ち葉、でももう小さい梅のつぼみが・・・



本堂の横の阿弥陀堂。ここはもと河原の左大臣、源融(みなもとのとおる)の屋敷があったんだって。これは光源氏のモデルの一人とも言われている人だ。そのほか境内には秀頼さんの首塚もあったよ。

お隣に宝筐院という小さなお寺がある。

名前は聞いたことがあったけど入るのは初めて。
いかにもバイトっぽいお姉さんが二人で自販機で入場券を売っている。
その状況に「なんなんだろう、これって・・・?」と全く全然期待できなくなりつつ入る。
「わ!」

なんなんだろう!
この明るい紅葉は!
秘密の花園に初めて入った人みたいに感動した。

実はここの紅葉は有名で11月の中ごろは観光客で大騒ぎだったそうだ。
今は12月。もう、紅葉は乾いて地面でカサカサ鳴っている。
この明るい光はドウダンツツジのものだった。
今日もそこそこ人はいたが団体さんはいなくて、みんなのんびりと紅葉を楽しんでいたよ。

解題には足利義詮と楠木正行の首塚が・・・また首塚!

ぼくは落ち葉を踏んでお散歩 おばたんにはできないね

ここを出たおばたんは、清凉寺の前にあった「螺鈿細工」のお店に入った。小さな店の奥の作業所から職人さんが出てきていろいろ説明してくれた。
螺鈿というのは、アワビガイやヤコウガイの内側の光る部分(真珠層)を切り取って漆の器物に埋め込んでいくという伝統工芸。先週芸大美術館で皇室に納められた螺鈿細工の衝立や棚を見たばかりだったので興味津々で入ってしまったおばたん。
鈴虫の小物入れに目がハート♡
脚の一本、長い触角の一本が美しい弧を描いて伸びる。
「きれ~い!」
「ちょっと曇った日にへやの中で好斜めにしてやると、ほら!」
虹のような色が変わる。
アワビの方が光がきつくて、ヤコウガイの方が光が柔らかいのだそう。
鈴虫お気に入りのおばたんに お店の人が飾り棚から出してきて見せてくれる。
「こういうものは出会いですから、どうです?」
「いや~、すっごくきれいですけど。
出会ってもお金がないと連れて帰れません~」
だってこの丸い小箱、50万なんですもの。

けっきょくおばたんは、16000円の小さいアワビの螺鈿のペンダントをご購入。
「それでも、大散財だと思うわ~」
「そうだねぇ、おばたん」
「このペンダントで鈴虫のことを思い出すのよ。ああ、私って光源氏みたい?」
おばたんのどこが源氏の君なのか・・・ボクにはよくわからないけど、
今日の旅は大成功

ゆく秋の 翳にしずもる 鮑貝 ・・・プレバトには出せない



































2017年12月18日月曜日

岡山で途中下車 倉敷・大原美術館へ行く

12月3日
おばたんとすぽたんは、やっと帰途につきました。
しか~し、まだ真っ直ぐは帰らない。
「今日は京都でお泊りして明日帰るのよ。」
「じゃあとにかく新幹線に乗ろうよ。」
しか~し、まだまっつぐ京都にも行かない。
「新幹線は、まだ。ちょっと、倉敷行こうよ。
今までいつも月曜で行けなかった、大原美術館へ今日こそ行くのだ」
正面玄関の柱!


大原美術館は大原孫次郎という個人が作った美術館なんだ。
この人は、倉敷紡績とかいくつかの企業を経営する大実業家で、社会事業や文化のいろんな分野に関心がありそこに財産をつぎ込んだらしい。

大原美術館、立派。
学生時代に1度来て以来だなあ・・・
エルグレコの「受胎告知」の絵が有名なので記憶の中では、古い時代の重々しい絵を持っている美術館のような気がしていた。
でも、むしろ「受胎告知」が特別なので近、現代の絵の収集に力を入れているところだったのね。
大原さんが才能を見い出し事業を委託した画家児島虎次郎がヨーロッパで買い集めてきたのは当時のもっとも、とんがった作品たちだったのでした。
本館以外に分館、工芸館、東洋館、そして収集に深く携わった画家の児島虎次郎記念館・・・と1300円の入館料でものすごくいっぱいのアートに触れられる!
時間の関係で全部は回れなかったよ~
中庭にならぶ工芸館や東洋館の建物
建物もすごく立派な蔵造りで落ち着くよ。

工芸館の建物 濱田庄司とかバーナードリーチとかの陶芸がいっぱい。ほとんど人がいない。すごい太い梁とか床や階段も趣深いよ
倉敷の街並みもきれいだし、お店や飲食店も観光客に優しい。
日曜で人が多いとはいえ、まだ京都や首都圏のように殺気立ってはいないのでおススメ。
美術館のすぐわきにある「エルグレコ」という珈琲屋さん。昔、「高いけど美味しい!」と思った記憶があってはいってみた。
今回も同じ感想だったよ。

2017年12月14日木曜日

吉野川ってこんなにきれい!

さて、今回も新幹線途中下車の旅の行く先はおばたんの実家。
おばーたんの介護保険申請のお手伝いなどをしながらのんびりと過ごすおばたんとボク。
あんまりお天気がいいのでおじーたんのお墓詣りから足を延ばしてお散歩にでかけたよ。
お墓は山のとっかかりみたいなところにあって、正直一人で行くのは怖い。
今日もイノシシの仕業と思われる土盛があった!
猿もいるし、夏場はヘビとかスズメバチもいる。
「あ、まっきっき!」


今宮神社の銀杏。こんなに狭かった?こんなに古びていた?
ちょっと寂しくなるおばたんである。

「吉野川行っちゃお!」

川へ行ってはいけません、川で泳いではいけません・・・ずっと言われていたので大人になっても川に行くのはちょっとドキドキする。
四国三郎と言われる吉野川は、急流で結構危ない。
「でも、きれい~!!!」
これが首都圏にあったらみんな週末遊びに来ちゃうよね。
こ~んなに、人がいなくて店もなくなって寂れないで済むんだろうに・・・
上が上流。右側が讃岐山脈左が四国山地

讃岐山脈は広葉樹が多いので嵐山みたいにカラフルになる

この赤い橋は亡父が子供の頃に「東洋一のつり橋」として華々しく架かった橋らしい。
幅が狭くて、車はすれ違えない。
先に来た1台が渡りきるまで反対側で待っていないといけないのだ。
でも姿がきれいだからか、お金がないからか?幸い今も活躍している。
あ、人があまり住んでないからなんとかなってるってことかもしれないね。

「でも、きれい~」
おばたん、今日は郷土愛でいっぱいだね。
なかなかいい写真が撮れた・・・気がする!

四国山地側は険しくて常緑樹が多い。小さな町はすぐ山蔭に入ってしまう


美濃田の淵 





すぽたんの年末年始② 刈萱山(Karukayasan)とものすごい古墳!

雪に埋まるすぽたん すぽたんとおばたんの2017年は善光寺参道上で終わり、18年も参道上で始まった。2年参りに出かけるのは久しぶり!「明治神宮よりは混んでない・・・」と聞いていたが、境内が広い分、近所の北野神社より空いているようだったよ。 紅白放送後ばば...